伊波美智子・宜野湾伝道所主任担任教師の按手礼執行
伊波美智子・宜野湾伝道所主任担任教師の按手礼執行
第83回沖縄教区臨時総会が2023年2月26日(日)16:00~17:00、沖縄キリスト教センター大会議室にて開催された。新型コロナ感染症、インフルエンザ流行のおり体調不良等により総会が不成立とならないように、書面による表決も出席扱いとして開催された。主な議事は沖縄教区規則第17条(3)項による、伊波美智子(宜野湾伝道所)の按手礼執行。総会は書面19、会場出席21(合計40)の成立宣言を受け、議案第1号(第83回沖縄教区臨時総会議事日程)、議案第2号(按手礼執行に関する件)、議案第3号(第83回沖縄教区臨時総会議事録確定に関する件)をそれぞれ満場一致で可決した。
按手を受けるにあたって伊波美智子・宜野湾伝道所主任担任教師は以下のように決意を読み上げた。
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「按手を受けるにあたって」
伊波美智子
「だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」(マタイによる福音書28章19~20節)
冒頭に掲げたのは、「大宣教命令」と呼ばれる有名な聖書箇所です。イエス様と聖書に出会い、洗礼を受けてから55年、献身を志して神学校で学びを始めた時から12年の時が経ちました。沖縄聖書神学校で教えていただいたこの御言葉に励まされ、忙しくも充実した日々を過ごし、按手礼を迎えられることの恵みに感謝します。
小学校4年の時、クリスマスのプレゼントが目当てでしたが、近所の遊び仲間と一緒に初めて教会に行き、イエス様の聖名と祈ることを教えてもらいました。高校時代に導かれた教会(沖縄聖書教会)では、卒業後の進路に迷う私を大学に進学するようにと背中を押してくれた牧師がおられました。大学時代に通った教会(沖縄聖書宣教教会)では、アメリカ人の宣教師と共に活動し、洗礼を受けました。大学を卒業してアメリカに留学した時は、大学の近くにメソジスト教会がありました。結婚して宣野湾市に移り住み、5年ほどして導かれたのが、現在牧会している宣野湾伝道所の前身である松田定雄先生の家庭集会です。私の人生の岐路にはいつも教会があり、主の導きがありました。思えば不思議なことですが、主は時間をかけて日本基督教団の教師として献身する道を整えてくださいました。ただ感謝あるのみです。
若い時に、いつか献身をと思いましたが、まだ時は熟していませんでした。定年退職を迎えた65歳の時、主は学びの時と場所を備えてくださいました。主の召命に「No」はありません。ただ「イエスあるのみ」です。瞬く間に時は過ぎ、多くの信仰の先輩、友人、信徒の方々が励ましてくださり、祈ってくださいました。何よりの祝福は、家族が喜んでいることです(まだ誰も受洗していませんが)。普通なら引退
を考える年齢ですが、命尽きる最後の日まで主の御導きに従っていきたいと願っています。
[略歴]
1945年 台湾にて生まれる。
1970年 米国デンヴァー大学大学院修了。
2011年 琉球大学を定年退職。
2015年 沖縄聖書神学校卒業。
2015年 日本基督教団 准允 宜野湾伝道所伝道師、現在に至る。
2017年 沖縄キリスト教学院理事長(非常勤)、現在に至る。
総会に引き続き、16:40より正教師按手式が宜野湾伝道所信徒、関係者を交えて、司式・羽柴禎(沖縄教区議長)、奏楽・糸洲のぶ子(宜野湾伝道所)により執り行われた。<聖書>ヨハネによる福音書第10章11~18節。